2015/01/10
奥田英朗 「田舎でロックンロール」を読んだ
正月休み用の本として、奥田英朗さんの「田舎でロックンロール」
購入して読んでみました。
これはおもしろい。
奥田英朗さんは精神科医伊良部シリーズしか読んだことなかった
んですが、表紙とタイトルに惹かれて衝動買い。
奥田さんが筋金入りの音楽ファンであることを初めて知りました。
16編のエッセイ+短編小説1編という構成です。
奥田さんと僕とでは世代がかなり違いますが、音楽の好みはかなり
似通っていて、自分の中学生〜高校生時代とリンクしているような
不思議な感覚で読めました。
ちなみに僕がそのころ夢中だったのはビートルズ、クイーン、
ディープパープル、ジミヘン、ピンクフロイド、etc...
とくにギターを始めた高校生のころはディープパープルに夢中で、
有名曲を必死でコピーしてました。
そのころ飼い始めた犬にリッチーという名前をつけたほどです。
自分の好きなアルバムについて、全然違う視点で語られていたり
して、聴き直したりしました。
触れらている音楽以外の部分についても
・中学生になって初めて自分のラジオを手に入れた(僕の場合はCD
ラジカセだった。うれしかったなぁ)
・洋楽のLP1枚を買うということがどんなに困難なことだったか
(これも僕の場合は洋楽CD。田舎なので品揃えが異常に悪かった)
・大人たち、世間とのズレの認識
等々、シンパシーを感じるところだらけで、あっという間に読了。
新年早々面白い本に出会えました。
60〜70年代の音楽ファンの方には手放しでオススメできる良著です。
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