実写版ジョジョを観てきた【ネタバレ注意】

かなりコアなジョジョファンを自認している僕、一抹の不安を
抱きつつ実写版を初日に観てきました。

結論から言うとそんなに悪くない、というか楽しめました。
期待していなかった分ハードルが低かったのかもしれませんが。
CGで描かれたスタンドがカッコいい。

以後ネタバレを含むので注意

康一くんが転校生で由花子がその世話役で最初から登場など
設定が結構違います。

一番の違いは仗助の祖父東方良平の扱いで、街の平和に関する思い
や仗助との関係性がかなり掘り下げられており、東方家の家族関係
が映画の主軸となっています。
アンジェロとも因縁があることになっていて、それにより命を狙わ
れてしまいます。
また吉良吉影による玲美の事件も良平は追っていた、という設定で、
良平の街を守るという遺志を孫である仗助が受け継ぎ、(よっぽど
興行が悪くなければ制作されるであろう)第2章での吉良吉影との
対決に結びついていくという感じ。

上記の変更点は映画としてうまくまとめているな、という感じで
好印象。良平の遺品である時計を仗助が身につけるなど、この2人
の関係性が原作と比べて丁寧に描かれています。

一番の見どころはやはりスタンド。
フルCGで描かれたスタンドがとにかくかっこいい。
安っぽさやペラさが無く、原作への愛が感じられます。
造形が人間離れしているのでCGとの相性がいいのかもしれません。
スタープラチナの初登場シーンとか震えた。

スペインロケの異国情緒や音楽もいいんじゃないでしょうか。
でもロケ地は仙台でやった方が杜王町の雰囲気が出たかも。

ケチをつけるとしたらやはり衣装の安っぽさ。
原作を再現しているんですがどう観てもやっぱりコスプレ。
もうちっと普通のカッコでいいんでないの。
今ちょうど王様のブランチに主役の方が地毛のリーゼント、紫の衣装
で出演されていますがこんな感じでいいと思いますよ、ホントに。

とまあ、気になるところもままあるんですが、全体としてはうまく
まとめていていると思います。ファンサービスであろういろんな小ネタ
も随所に仕込んであってニヤリとさせられます。

原作ファンで実写化に否定的な方も食わず嫌いせずに観てみることを
おすすめします。