2013/06/30

映画「真夏の方程式」を観てきた【感想】






















2013年6月29日公開の映画「真夏の方程式」をさっそく観てきました。
多少のネタバレを含むので,ご覧になってない方はご注意を。


ガリレオシリーズは好きで,全部読破している僕。

長編ものは特におもしろく,ハズレ無し!!と個人的には思います。

特に「容疑者xの献身」は原作,映画版ともに良作で,今回の「真夏の
方程式」も公開日を楽しみにしていました。

では,見終えた感想を。

1.キャスト陣

素晴らしかったと思います。
 川畑成美 : 杏
 川畑重春 : 前田吟
 川畑節子 : 風吹ジュン
 仙波英俊 : 白竜
 柄崎恭平 : 山崎光

 川畑成美役の杏は原作のイメージにぴったり。

 前田吟,白竜はさすがの貫禄でいぶし銀の演技。

 ホスピスでの白竜演じる仙波と湯川との邂逅シーンや
 終盤の前田吟演じる川畑重治と湯川の面会シーンはグッときます。
 
 恭平役もいい感じです。原作のイメージよりも子供っぽさが強調された
 演出になっているかな。

2.ストーリー

原作との相違点,削られているシーンや人物が結構あります。
 尺の関係もあるので仕方がないと思うんですが,気になった点をいくつか。

 (1)湯川と恭平が出会うシーン
  恭平が湯川のクロスワードパズルを手伝うシーンがカットされています。
  子供嫌いの湯川が子供に助けられる,以後の二人の交流に繋がる場面だと
  思うんですが。

  また,湯川が緑岩荘に泊まることなる過程もカット。映画版では最初から
  緑岩荘に予約を入れているような描写に。

 (2)環境保護活動家のリーダー,沢村が完全なモブ役に
  原作では事件の片棒を担ぐ役回りです。
  映画版では彼の手を借りず,川畑夫妻ががんばって死体を処理した,という
  ことに。

 (3)岸谷刑事が玻璃々浦に乗り込んでくる,仙波があっさり発見される
  原作では電話でのやりとりのみで,岸谷(原作では内海薫)は玻璃々浦を訪れ
  ません。
  
  よって,情報のやりとりに苦労する,という部分はカット。湯川のケータイ
  も壊れません。ネットでお互いの顔を見ながら連絡し合います。

 (4)仙波と塚原の間の描写がカット
  塚原が苦労して仙波を見つけ出し,知り合いのツテでホスピスに自腹で入院
  させている,という部分がまるまるカット。

 (5)湯川と恭平の別れのシーン
  湯川が「科学の限界について」恭平に語るシーンがありません。
  この話を踏まえて,「どんな問題にも必ず答えはある」→「でもすぐに答え
  が導きだせるとは限らない」→「焦る必要はない」→「君は一人ぼっちじゃ
  ない」の流れが自然になると思います。

3.総評

良作だと思います。
 僕は原作を読んでから観たので,前述したような相違点が気になっちゃいました
 が,映画版を先に観た方には大した問題ではないかもしれません。

 前作の「容疑者xの献身」もそうですが,TVドラマ「ガリレオ」の劇場版では
 なく,「真夏の方程式」の映画化,といったつくりになっているところが良い。

 湯川と恭平とのふれあい,ペットボトルロケットの実験シーンはほっこりした
 気持ちになります。

 ただ,個人的な好みもありますが,僕は原作,映画ともに「容疑者xの献身」の
 方が好きかな。

   



 









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